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2009/06/01
K10D, SIGMA 10-20mm F4-5.6 EX DC
誰かはいらない

SIGMA 10-20mm F4-5.6
焦点距離:13 | iso:200 | F値:9 | シャッター速度:0.005 | カメラ:PENTAX K10D | SIGMA10-20mm F4-5.6 EX DG

いろいろと今まですれ違ってきました。
これからはそうならないように 僕が真っすぐ前を向こうと思います。



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きのうのこと
/ LOST IN TIME
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定価:¥ 2,415 ( 中古価格 ¥ 471 より )


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海北氏の声はロックのセンチメンタルを最も美しく映す声だと思っています。どこか寂しげな彩色があり、ことばの奥に主人公の透明なこころを映しこめる素朴で品のある歌声なんですよね。また感情を内側に押し殺した節回しは、引きの美学を知っている我々日本人のDNAに訴えかけます。聞かせてやろうとか癖のあるナルシズムを感じないから、自然と彼の想いがロックにのって、そこはかとなく我々の身体中にみなぎってきます。
他方ロックのもう一つの重要な要素、衝動においても、先述の声がフルスロットになるとかすれ声に変り、燃え尽きてゆく美学を感じます。この時、完全燃焼感とともに儚さがおとずれるのです。これも彼の声におけるロックの美しさだと思います。

それらはバンドの音楽に大きく相関していますよね。特に今作においてはメロディのよさは元より、センチメンタルの度合いが前作より強まり、その後の名作『時計』への道のりを感じさせます。ここからの彼らの音楽はうつくしい日本の古語で表すならいみじさに溢れているんです。だからギターを中心とする余韻をきかせるロックは非常にセンチメンタルですし、ことばはただの直球ではなくその行間に潜んだ感情も含めて伝えるので、あはれな感覚というものが詰まっているのです。

楽曲は秀逸なものばかり。4「ココロノウタ」6「列車」は己のネガティヴな側面と葛藤する聴き所。7「あなたは生きている」はミスチルやレミオロメンのようなバラード。最後のユニゾンコーラスとその終り方に、素晴らしい余韻を感じられます。そのあと風雲急を告げ再びロックが始まる8「誰かはいらない」からの展開は体の底から力をみなぎらせる高揚。タイトル曲11はことばにならない声が感情の絵の具となって、時に鮮烈に時に優しい色彩で強く淡く描写を染めてゆくのが素晴らしいですね。編曲ともども完璧な名曲です。作品の余韻を担う12は当にジャケットのようなイメージ。
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